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最強の集中術

[自分ルール] 2008年6月2日(月曜日) 21:58

かなり良著の予感

最強の集中術: ルーシー・ジョー・パラディーノ, 森田 由美: 本
かなり良著の予感です。2008年上半期ベスト良著かもしれません。もっとも、20冊も読んでいないのですが(ノ∀`) 読んだのに予感なのは、まだ全然咀嚼できていないから。書いてあることは概ね化学的で、思想系やオカルト系のものとは一線を画します。

脳科学系の本も少しは読み、それなりに刺激も感銘も受けましたが、それらはなんと言いますか、OnOff的なやるやらない的な二元論もしくは仕組み原理の解説に近く、この本のように、手法をもってバランスを「コントロール」する具体性を前面に押し出してはいませんでした。

こんな大事な事を…

まず、この手の理論・技術を、体系だって学んだ記憶がない自分に愕然。断片的な技術にはよく触れますし、オカルト的な集中の概念こそ持ってはいますが、それらはとても満足すべきレベルのものではありませんでした。
ああ、30年も生きてきてこんな大切な事の体系を持っていないなんて…

弛緩←→緊張の軸

この本は、リラックスしすぎてやる気が出ない状態から、興奮しすぎて頭も真っ白な状態までを「弛緩←→緊張」の軸に置き、アドレナリンのコントロールによって、自身を適切な状態に導く事で、最もパフォーマンスが得られる「集中ゾーン」を維持しようという理論のようです。
また、デスクワークにはデスクワークの、アメフトにはアメフトの、それぞれに適した「集中ゾーン」があるとも。
気分転換や不安・緊張の制御、やる気の出し方等々、非常に具体的で分かりやすく今日から使えそうなテクニックも満載です。

今の今ままでは、悪い「緊張」状態の解消に必要なのは「リラックス」ではなく「集中」だと信じていました。リラックスなんかするヒマがあったら、目の前の一球に集中しろ!みたいな感覚。でもそれは、違ったんですね。
「緊張状態ではアドレナリンが出すぎているため、リラックスする事で集中状態に戻れる」と言う事なんですね。
なるほど「緊張しないためだけのメンタルトレーニング」なんて次元では無いと。

うーん…

しかし、イマイチ咀嚼しきれません。もっとも、実践できていないのですから当然とも言えます。
ベースとなる理論も、コントロール方それぞれも非常にすばらしいのですが、何かが混沌としている。
素朴な疑問としては、

ひょっとして集中ではなく平静なのでは

まず、競技によって「ゾーン」が異なる時点で「アドレナリン量」と「集中」の軸が違っていませんか?(・ω・)
投擲競技などでは確かに「興奮」状態の方が良さそうです。しかしアスリートを見るに、彼らは興奮と同時に「集中」を獲得しているようにも見えます。「集中力」というゾーンは固定で存在するが、「競技パフォーマンス」のピークは、集中力のピークにあるとは限らない…という意味なのでしょうかねぇ。

ひょっとして集中ではなく意欲なのでは

興奮状態にも、けっして怒りっぽくない「躁」状態があったり、弛緩状態にも、不安に苛まれて何もできない「鬱」的な状態や、10倍になった重力に魂を絡め取られるような全くやる気が出ない状態など、さまざまです。
テクニックの章では、不安や無気力への対策も具体的に掲載されているのですが、果たしてそれらは本当に「弛緩興奮」の軸なのでしょうか。「躁鬱」や「必然性」のようなもののなど、何かしらの大事な軸が同時に存在しているような気がしてならないのです。

ひょっとして集中そのものではなく、その土台?

この本によると、コントロール次第では、それこそ「常時」集中していられるようなのですが「最大パフォーマンス」が出せる精神状態を本当にそんなに維持する事は可能なのでしょうか。
ひょっとすると「土台」作り程度に割り引いて捉えるべきなのかもしれません。

何れにしても何度も読んで、実践してみようと思える示唆に富んだすばらしい本です。

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